法人内施設と連携をとりながら統一献立にしております。そのため継続した治療食や嚥下食の提供ができ、急性期から回復期のリハビリテーション・家庭復帰・在宅支援まで一貫したサービスになるよう取り組んでいます。患者様の状態に合わせた食事提供ができるようこれからも努力してまいります。

食事形態への取り組み

 当院では、疾患による嚥下障害のある患者様だけでなく高齢による嚥下障害(義歯不良等含む)のある患者様にも段階分けした嚥下食で対応しております。また、凍結含浸法で処理した食材を使用することで見た目は常食とあまり変わりませんが舌で潰せる軟らかさの食事を提供することが可能になりました。

働き方改革の実現に向けての取り組み

病院給食は患者様によって治療や食事形態が異なり、複雑なうえ365日3食、休みなしの食事提供になりますので調理師は負担の多い職種となります。中でも、早朝出勤の業務を見直すためニュークックチルの導入をしました。

ニュークックチルとは、加熱調理済の料理を90分以内に中心温度3℃以下まで急速冷却し、その後0~3℃のチルド帯で保存します。それを冷たい状態で盛付けし、食事提供するタイミングに再加熱カート(配膳車)で再加熱する工程になります。

朝食は前日にセッティングしておき、当日設定時間になりましたら再加熱を開始しますので、早朝に調理し盛り付ける工程がなくなりました。また、再加熱後、料理に器具や手が触れないため衛生面に優れた状態で提供できるようになりました。